速球の捕り 対 思考の速度 / by Edward Tsai

思考の速度を測る科学が実際に存在することは、非常に驚くべきことです。私たちの脳細胞と神経細胞は情報高速道路のように機能しており、私たちの思考の速さを測る試験が実際に存在するのです。神経科学者や生物学者以外の人にとっては、思考は基本的に瞬間的なものだと考えるのが自然でしょう。

160キロの球を捕るキャッチャー、あるいはさらに難しい、カーブやダイブする特殊な球を捕るキャッチャーを想像するようになりました。野球選手でない人にとって、そんなに速い球を打ったり、捕ったりするのは馬鹿げているように見えるかもしれません。実際、野球選手は、すべての動作を分解して考えていたら、とてもできないでしょうし、あまりに速いので、ただ体を反応させるだけでいいのです。

しかし、トレーニングや、キャッチャーがピッチャーにどんな球をどこに投げるか合図することで、投球を受けることの繰り返しとともに、ある程度の予測ができるようになり、プロ野球選手にとってはまさに日常業務となっています。

瞑想はそんな感じかもしれません。思考は瞬きのうちに、数ミリ秒で起こるように思えても、キャッチャーみたいに自分をセットして、思考がどこに行くのか、どんな思考になるのかを予測して練習して慣れていけば、よりマインドフルになれると思います。