恐怖そのもの / by Edward Tsai

ルーズベルト大統領の 「恐れるべきは恐怖そのものである」のように、不滅の名言があります。ルーズベルト大統領は大恐慌の時に、悲惨な時代を乗り越えようと国を奮い立たせるために、この演説をしたのです。しかし、この言葉自体は、ルーズベルト以前にも、もしかしたら4世紀も前のフランスやイギリスの文献に、言葉は多少違いけど、同じ気持ちで使われていたかもしれません。

おそらく、このフレーズは、西洋の文献を超えて何世紀にもわたって存在してきたマインドフルネスの実践から重要なテーマを反映しているからでしょう。あなたが感情に反応する頃には、ほとんどの場合、それはすでに過去になっています。恐怖や怒りや興奮の瞬間は現れますが、その後に残るのはその反応です。特定の感情を感じることは悪いことではありません。対処が必要なのは、次の行動、結果として生じる次の動きであり、特にそれが循環する負の感情の罠となる場合はなおさらです。

ですから、たとえルーズベルト大統領が特定の歴史的時代において、国全体に前向きで勇気のある行動を促すために使った言葉であったとしても、その気持ちを今日に受け止め、自分自身の行動や習慣を再構築するモチベーションとして使うことは、時代を超えた名言の次のステップになり得るのです。